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美しい木目の「オーク」が人気の理由とその特長
樹種について
住まいや家具に使われる木として、高い人気を誇るオーク材。
オークが人気の理由や、オークの種類、特徴を知れば、家具選びや家づくりにも大いに役立ちます。
本記事では、オーク材の魅力や特長、活用する際のコツについて詳しく解説します。
オークとはどんな木?

家具や床材、ウイスキー樽など私たちの身の回りで多く使われているオーク材。
樹木の分類としては、ブナ科コナラ属に属する広葉樹。ヨーロッパや北米などを中心に生育している木でその種類は世界中で600以上もあると言われています。
なかでもヨーロッパ産のオーク材はホワイトオーク、北米産のものはレッドオークと呼ばれています。
オーク材の特長

オーク材が日本のみならず世界で愛されている理由の一つが、耐久性の高さと木目の美しさにあります。
こうした特長がなぜ生まれているのかも解説しながら、オークの魅力に迫ってみましょう。
美しい木目
オークの特長として真っ先に挙げられるのが、美しい木目です。製材加工するとくっきりと木目が浮き出るのには、理由があります。
それは、木がぐんぐんと成長する春から夏にかけて形成される夏材(早材)と呼ばれる部分と、反対にゆっくり成長する夏から秋にかけて形成される秋材(晩材)のコントラストが美しいから。
夏材は色が薄く、秋材は色が濃く幅が狭い部分です。この2つが交互に生まれて作られる年輪が、オークの美しい木目となります。
帝国ホテルの設計者として日本でも知られる世界三大建築家の一人、フランク・ロイド・ライトもオーク材を柾目にとったときに表れる虎斑模様の美しさに魅せられたと言われています。
堅牢な硬さ
オークは建材や家具の材料として使われる木の中でも硬い木に属します。
密度が高いことから、ずっしりとした重さがあって堅牢なことから、キズが柔らかい木と比べてつきにくいのも特長です。
耐久性・耐水性
オークには、天然の防腐剤とも呼ばれるタンニン酸が多く含まれています。
そのため、耐久性が高く、永く使う家具などを作る際にも重宝されてきました。また、木自体が硬いため、水に強いという特性もあります。
種類別|オーク材の特長と違い

オーク材に産地によって特色があり、「ホワイトオーク」「レッドオーク」など区別して呼ばれることがあります。一体オーク材の種類によってどんな違いがあるのでしょうか?詳しく解説します。
ホワイトオークとレッドオークの違い
| ホワイトオーク | レッドオーク |
| 産地 | 主にヨーロッパ | 北米 |
| 色味 | 淡く落ち着いたベージュ〜茶 | 赤みがかった明るい茶 |
| 木目 | 柾目に虎斑模様が出やすく上品 | 粗く力強い印象 |
| 耐水性 | 高い | ホワイトオークより低い |
| 硬さや耐久性 | 硬く重い | ホワイトオークより軽く柔らかい |
| 価格 | 高価 | 比較的安価 |
| 主な用途 | 高級家具、床材、樽材 | 建具や家具、階段材 |
上の表を見るとわかる通り、ホワイトオークとレッドオークの大きな違いは産地です。
ヨーロッパ産のオーク材はホワイトオーク、カナダなど北米産のものはレッドオークと呼ばれています。
またホワイトオークの方が色味は白く、木目は上品な模様です。
耐水性や硬さに関しては、ホワイトオークは木目の感覚が狭いタイトグレイン構造が顕著で、密度が高いことから水を通しにくく、ウイスキー樽としても永く使われてきました。
一方で、レッドオークは明るい赤茶色が特長で、耐水性や硬さはホワイトオークほどではないものの、価格の安さや加工しやすさなどから家具や階段材、建具などでも人気の高い樹種です。
日本のミズナラとの違い
北海道や本州北部に生育しているミズナラもオークの仲間です。木材になったとき、ややグレーがかった深い色味をしています。
また、木目はギュッと詰まっていることから緻密で繊細な印象。レッドオークよりも硬く重厚感がありますが、国産のものは供給が少ないため高価な建材として知られています。
オーク材を選ぶ際のコツ

オーク材を選ぶときは、まず「どんな用途で使いたいか」を明確にするのがポイントです。家具や床材、カウンターなど、使う場所や目的によって適した種類が異なります。ここでは、ホワイトオークとレッドオークを選ぶ際の考え方や、コスト・色味の面から見た選び方のコツを紹介します。
用途に合わせて種類を選ぶ
同じ「オーク材」といっても、使用目的によってどちらを選ぶかで仕上がりの印象が大きく変わります。
たとえば、ホワイトオークは木目が緻密で耐水性に優れているため、テーブル天板や床材など、耐久性や質感が求められる部分に最適です。
一方でレッドオークは軽く加工しやすい特徴があるため、椅子や扉、収納家具など、デザイン性やコストバランスを重視したい場合におすすめです。
コストとデザインのバランスを考える
オーク材は人気が高く、無垢材や厚突き突板など仕様によっては高価になりやすい素材です。 そのため、すべてをオークで統一するのではなく、「見せたい部分だけ」にポイント使いするのもひとつの方法。
リビングの造作棚やダイニングテーブルなど、目につく部分にオークを使い、他の部分は他材で仕上げることで、コストを抑えながら空間全体に統一感を持たせることができます。
経年変化も考慮して選ぶ
オーク材は時間の経過とともに色が変化していくのも大きな魅力です。
ホワイトオークは、最初は淡いベージュ系ですが、年月とともに深みのある褐色から飴色へと変わっていきます。対してレッドオークは、はじめは赤みのあるオレンジ系の色味をしていますが、経年で赤みが落ち着き、柔らかな茶系へと変化します。
変化のスピードはホワイトオークよりもやや緩やかで、落ち着いた風合いを長く楽しむことができます。
このように、どのような色の変化を楽しみたいかをイメージして選ぶことで、年月を経ても飽きのこない空間づくりができます。
(まとめ) 時を重ねるほどに味わいを増すオーク材

オーク材は、重厚感と上品さを兼ね備えた「永く愛せる木」です。その美しい木目や堅牢な性質だけでなく、年月を経て少しずつ色づき、深みを増していく表情の変化も魅力のひとつ。
使うほどに暮らしになじみ、暮らしとともに成長していく素材だからこそ、「経年変化を楽しむ」という視点を持って選んでみてはいかがでしょうか。
北欧の森編集部
国内外の木材を扱うECショップの運営チームとして、樹種ごとの特徴を紹介しています。
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