#基礎知識 #DIYで役に立つ #板材
強さと美しさを持つ新床材「ラミネートフロア」とは
床材について
新築やリノベーションで床材を検討する際、候補に入れておきたいのが「ラミネートフロア」。
複合フローリングの一種で、「ラミネートフローリング」とも呼ばれています。
欧米ではポピュラーな床材ですが、日本国内ではまだ市場規模が小さいため、聞き馴染みのない方も多いかもしれません。
しかし近年では、無垢フローリングや三層フローリングに次ぐ「第三の床材」として注目され始めています。
このコラムでは、ラミネートフロアの仕組みやメリット、ほかの床材との違いを詳しく解説します。
あなたの理想に最適な床材かどうか、ぜひ判断材料にしてください。
ラミネートフロアの特長・仕組み

まずは、ラミネートフロアの構造や特長について知りましょう。
構造
ラミネートフロアは、異なる機能を持つ複数の層を重ね合わせて作られています。
メーカーごとに詳細は異なりますが、基本的には「高密度繊維板(HDF)」を基材としています。
HDFとは、木材の繊維を細かく粉砕し固めた素材で、天然木に比べて湿気による伸縮が少ないという特性があります。
表面には、木目や石目をリアルに再現した「化粧シート」が貼られ、さらにその上を強力な「保護シート」でコーティングしています。最新の印刷技術により、見た目や手触りは天然材に見えるほど精巧です。
北欧の森で取り扱っているラミネートフロア、「イノヴァーフロア」も、多層のシートで構成されています。
HDF、化粧シート、保護シートに加え、軋み音を軽減するシートや遮音シート、バランスシートなどが組み込まれており、住まいの快適性を引き上げる機能性に特化した造りとなっています。
特長
最大の特長は、「圧倒的な表面強度」です。元々、土足で生活する欧州の文化の中で発展してきたため、キャスター付きの椅子を転がしたり、重い家具を置いたりしても傷や凹みがつきにくいのが利点です。
さらに、「デザイン性の高さ」も特長。かつては「プリント素材=安っぽい」というイメージもありましたが、現在は技術の進化により、天然木のような深い質感と高い意匠性を備えた床材へと進化しています。
また、最新のモデルは床暖房にも対応しています。
活用シーン
タフさと美しさから、以下のような場所で特に力を発揮します。
- リビングやキッチン: 使用頻度が高く、汚れや家具による凹みが気になる場所
- 子ども部屋: おもちゃを落としたり、激しく遊んだりする際の衝撃や傷が想定される場所
- 店舗やオフィス: 土足歩行による摩耗が激しく、高い耐久性が求められる空間
ラミネートフロアのメリット・注意点

導入を検討する上で知っておきたい、具体的なメリットと注意点を整理しました。
メリット
ラミネートフロアを導入したときのメリットは、大きく5つあります。
耐久性が高い: 耐摩耗性・耐衝撃性に優れ、物を落とすなどのアクシデントでも凹みの心配がありません。
経年変化が少ない: 天然木とは異なり、紫外線による日焼けや変色がほとんどありません。施工直後の色合いを長く保つことができます。
メンテナンスが簡単: ワックス掛けは不要。日々のお掃除は掃除機や雑巾掛けで十分です。
施工性が高い: 多くの製品が、接着剤や釘を使わない「はめ込み式」を採用しています。施工が簡単なので、DIYにも最適です。
コストパフォーマンス: 無垢フローリングや三層フローリングと比較して安価なため、高品質なデザインを手頃な価格で導入できます。
注意点
メリットは多いものの、一部注意点もあります。
カットに技術が必要:はめ込み式で接着剤不要と施工性が高いですが、壁際の調整の際はカットが必要です。DIY初心者の場合は、コツをつかむのに何度か練習する必要があります。
修復が難しい:傷つきにくい素材ですが、一度傷ができてしまうと修復は難しく、張り替えが必要となります。
他の床材との比較・向いている場所

ラミネートフロアと、主要な床材の比較を表にまとめました。
| ラミネートフロア | 無垢フローリング | 三層フローリング |
| 耐衝撃 | ★★★★★ (非常に強い) | ★★★ (素材で大きく変動) | ★★★ (一般的) |
| 質感・風合い | ★★ (印刷だがリアル) | ★★★★★ (天然の質感と温もり) | ★★★ (天然木突板など) |
| 施工性 | ★★★★ (はめこみ式で簡単) | ★★ (伸縮の計算要) | ★★★ (一般的) |
| 価格 | ★★★★★ (安価) | ★★★ (他床材に比べて高価) | ★★★★ (無垢材に比べて安価) |
上記を踏まえ、ラミネートフロアの導入が向いている人・場所は、以下の通りです。
- お手入れの手間を最小限に抑えたい方
- 限られた予算の中で、高級感のある床材を手に入れたい方
- 土足でハードに使いたい、店舗や事務所などの場所
- 小さなお子様がいる家庭や、使用頻度の高い場所
第三の選択肢、ラミネートフロア
ラミネートフロアは、耐久性、美しさ、コストの三要素をバランスよく考慮したい方に最適な床材です。
「木の質感は好きだけど、メンテナンスや傷のリスクを考えると導入できない」「天然木を導入したいけど、予算が合わない」といった悩みをお持ちの方にとって、ラミネートフロアは現実的かつ理想的な回答となるでしょう。
床材の新たな選択肢として、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
北欧の森編集部
北欧の森編集部は、無垢フローリングや各種床材を販売するECショップの運営チームです。実務に基づき床材の知識を紹介しています。
Category
商品カテゴリー
羽目板/フローリング
ロフトはしご/階段